映画は社会を変えられるのか?―日本から見たチリの「映画運動」

鍋講座vol.50【映画は社会を変えられるのか?―日本から見たチリの「映画運動」】|独立映画鍋 (eiganabe.net)

「映画運動」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。社会や政治を映画でラディカルに表現した若松孝二や足立正生、大島渚といった映画作家たちでしょうか。もしくは社会運動に深くコミットした小川紳介や土本典昭といったドキュメンタリストたちでしょうか。

いずれにせよ、映画によって社会問題を可視化し、社会や政治状況を変えようとする「映画運動」という用語や概念を使う人はいまや日本にはほぼいなくなり、過去のイメージになってしまっているように思います。

しかし、国外に目を向ければ事情は異なります。独立映画鍋の共同代表の一人、新谷和輝は南米チリの映画運動について研究しています。チリでは、1960〜1970年代に盛り上がった「社会変革のための映画」の意識が、ピノチェト独裁政権や民主化といった時代の変化のなかで、形を変えながらなお人々のなかに継続してあります。

今回の鍋講座では、2022年から2023年の一年間チリに滞在して現地調査を行った新谷の発表をもとに、社会を問いながら映画という自らのメディア・芸術のあり方も問おうとするアート・アクティヴィズムとしての映画運動について解き明かしていきます。チリの映画運動の経験から、日本における実践も考えていくことが最終的な目標です。


日時 2024年2月28日(水)19:00~21:00
場所 下北沢アレイホール(定員:80名)
主催 NPO法人独立映画鍋
http://eiganabe.net/2024/02/06/2975

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