第13回死刑映画週間「喪失と悲しみ、そして赦すこと」


期間 2024年2月10日(土)~2月16日(金)
場所 渋谷・ユーロスペース
主催 フォーラム90
http://eurospace.co.jp/works/detail.php?w_id=000751

喪失と悲しみ、そして赦すこと

第13回死刑映画週間

親しき人を亡くせば、人は深い悲しみを抱く、まして殺されれば、喪失感はどれほどか……。
パレスチナ・ウクライナ、戦争で人が殺され、アメリカ、銃乱射で人が殺される。
日本、死刑になりたい殺人で人が殺され、人を殺していない袴田巌さんはいまだに冤罪死刑囚。
喪失と悲しみ、許すことを描く上映7作品は、「それでも死刑は必要?」と問う。

■上映作品■
A『ある男』(2022年/日本/121分)
B『私、オルガ・ヘプナロヴァー』(2016年/チェコ・ポーランド・スロバキア・フランス/105分)
C『キエフ裁判』(2022年/オランダ・ウクライナ/106分)
D『袴田巖 夢の間の世の中』(2016年/日本/119分)
E『対峙』(2021年/アメリカ/111分)
F『赦し』(2022年/日本/98分)
G『青春を返せ』(1963年/日本/94分)
 
A『ある男』
監督=石川慶 原作=平野啓一郎 脚本=向井康介
出演=妻夫木聡 安藤さくら 窪田正孝
【物語】里枝は谷口大祐と再婚し幸せに暮らしていた。だが大祐は事故で他界し、それがきっかけで彼が全くの別人だったことが判明する。弁護士・城戸章良は大祐の本当の正体を追うが、そこから明らかになる隠された事実とはいったい…。

B『私、オルガ・ヘプナロヴァー』
監督・脚本=トマーシュ・ヴァインレプ ペトル・カズダ 原作=ロマン・ツィーレク 出演=ミハリナ・オルシャニスカ マリカ・ソポスカー
【物語】オルガは1973年にプラハのトラム停留所にトラックで突っ込み、8人を殺害した。二年後プラハのパンクラーツ刑務所で絞首刑となる。チェコスロバキアで死刑執行された最後の女性となったオルガ。その犯行までの軌跡が描かれる。

C『キエフ裁判』
監督・脚本=セルゲイ・ロズニツァ
【物語】1946年1 月17 日と18 日の二日間キエフ(キーウ)で開かれたナチス犯罪者を裁く裁判のドキュメンタリー作品。国立公文書館に保管した映像を編集したもの。死刑の宣告をされたナチス犯罪者はカリーニン広場に連れ出される、そして…。

D『袴田巖 夢の間の世の中』
監督= 金聖雄 音楽=谷川賢作 プロデューサー=陣内直行 カメラマン=池田俊己 
【物語】「さて、私も冤罪ながら死刑囚。全身にしみわたって来る悲しみにたえつつ生きなければならない。そして死刑執行という未知のものに対するはてしない恐怖が(中略)たとえようもなく冷たくする時がある」(袴田巖)。冤罪死刑囚の袴田巖さんを描いたドキュメンタリー。

E『対峙』
監督・脚本=フラン・クランツ 出演=リード・バーニー アン・ダウト ジェイソン・アイザックス マーサ・プリンプトン 
【物語】アメリカの高校で起こった銃殺事件の加害者と被害者の両親が、小さな教会の片すみで直接会う。「お元気ですか?」から始まる会話は、時限爆弾を抱えたようにすすんでいく。話し合いの末、最後に4 人が流れ行く先にはなにが…。

F『赦し』
監督=アンシュル・チョウハン 脚本=ランド・コルター 出演=尚玄 MEGUMI 松浦りょう 藤森慎吾 真矢ミキ
【物語】7年前に愛娘をクラスメートに殺害された樋口のもとに、加害者・夏奈の再審開始の通知が届く。夏奈の釈放を阻止するために証言台に立つ樋口。法廷では夏奈の口から彼女が殺人に至った本当の動機が明かされていき、新たな展開に…。

G『青春を返せ』
監督=井田深 出演=芦川いずみ 長門裕之 芦田伸介 田代みどり 高田由美 清水将夫 大滝秀治 
【物語】殺人事件の罪で敦子の兄益夫が逮捕され、死刑の判決を受けた。敦子は兄の無実を信じ、その解決のために奔走する。一の瀬弁護士の協力のもと、最高裁に持ちこみついに差し戻し審となる。その結果、益夫の無罪は勝ち取ることができるのか。

主催:フォーラム90
協力:株式会社彩プロ、クレプスキュール フィルム、松竹株式会社、株式会社トランスフォーマー、日活株式会社、Kimoon Film、サニーフィルム

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