「ソーシャルファーム」という言葉をご存じでしょうか?
先日、実際に先駆的な取り組みをされている「ソーシャルファーム事業所」の現場を見る見学会に参加してきました。
「東京都認証ソーシャルファーム事業の現場を見てみよう!!」
ソーシャルファーム=「社会的な会社」
ソーシャルファームとは、自律的な経済活動を行いながら、就労に困難を抱える方が必要なサポートを受け、他の従業員と共に働いている社会的企業のことを言います。
今回見学させていただいたのは、こちら↓ (東京都府中市四谷2-41-3)
株式会社BTFの市川さんのお話によれば、「就労に困難を抱える方、例えば、障がい(身体・知的・精神・発達障害)をお持ちの方、シングルマザーやシングルファザー、ひきこもりの方、刑務所を出所した方、障がいのある子を育児している方など、いろいろな人をごちゃ混ぜにした上で、同時に、いろんな人の「得意」を出し合い、みんなが活躍して支え合える会社」を目指し、ソーシャルファーム事業に取り組んでいるそうです。
事業としては、3つ。(売り上げのメインはカフェの収入だそうです)
①428カフェ+の運営(古民家のカフェ。畑で採れた新鮮な野菜やハーブを使った食事の提供等)
参考に→【府中市】地域の思いや人々が繋がる古民家カフェ「428cafe+」 | イマタマ特派員 (imatama.jp)
②果物研究所(府中市産の果物を使ったジャムの製造)
③ひだまりファームの運営(カフェで使う野菜やハーブなどを栽培)
カフェは古民家風で、とても素敵でした。また隣の母屋にはジャムを作る施設があり、近くの農場では、農業もできる畑もありました。
現場を見学させていただき、実際にお話をお聞きする中、就労に困難を抱える方であっても、常に上司に相談しやすい雰囲気があり、個々の事情に配慮してくれ、解決への糸口を一緒に探してくれる安心感がある職場だと感じました。
スタッフの方々から「自分の体調に合わせて休んだり、出社時間を調整もできる。精神的に楽になった」という声も聞かれました。
しかし、運営していくのは、なかなか大変だと感じました。だからこそ、やりがいもあるようにも感じましたが・・・
筆者は、まずソーシャルファーム事業に取り組まれた株式会社BTFの市川さんの「志」に、感銘を受けました。
今後、労働者協同組合「結の会(ワーカーズ葬祭&後見サポートセンター)」としても、何らかの形で、ソーシャルファーム事業に関わっていけたらと考えています。
「ソーシャルファーム」事業に興味のある方は、是非、まず一度、428カフェ+へ足を運んでみてください。新たな気付きがあるかと思います。