多くの人は、株価が下がっても再び上昇する時が来るから、長い目で見れば損はないと考えているが、資本主義が終れば二度と株価が持ち直すことはない。
資本主義の父と呼ばれる思想家カール・マルクスは、資本主義の限界は4つの点で現れると示唆している。
1.許容できないほどの格差社会になる。
2.地球環境が破壊される。
3.少子化が止まらなくなる。
4.ブルシット・ジョブ、つまりクソどうでもいい仕事ばかりになって、人々が仕事に生き甲斐を見い出せなくなる。
現代社会はもういっぱいいっぱいのところまで来ているのだ。
しかし、このことを誰も言わない。
だから本書の最後にハッキリと伝え、僭越ながら、経済アナリスト森永卓郎の遺言としたい。
森永卓郎「身辺整理」あとがき