地下鉄サリン事件30年 高橋シズヱさん「怒りの気持ち変わらず」風化防止を訴え

オウム真理教による地下鉄サリン事件から30年が経つのを前に、事件で夫を亡くした高橋シズヱさんが公安調査庁を訪れ、事件の風化防止を訴えました。

高橋シズヱさん(78)は1995年に起きた地下鉄サリン事件で、夫の一正さん(当時50)を亡くしました。

高橋シズヱさん 「事件から30年も経つと若い世代の人たちは事件を知らない時代になってきた。私たち被害者遺族、いまも近隣に施設がある住民は闘っている最中です。風化とかみんなが忘れていく、これがオウムの後継団体の狙い目ではないかと、非常に当事者としては危惧しています」

公安調査庁 霜田仁次長 「私どもも二度とあのような悲劇が繰り返されないように、しっかりと全力を尽くしていきたいですし、風化防止のためにできることはなんでもやっていこうと考えております」

高橋さんは「被害者への謝罪もなく、自分たちが起こした事件であるという反省もない。賠償責任も果たそうとしていない」と現状への思いを明かし、「怒りの気持ちは変わらない」と訴えました。

そのうえで、公安調査庁に対して、後継団体の監視や立ち入り検査の徹底を求めました。

こうした訴えに、公安調査庁の霜田次長は、事件の風化防止に努めるとしたうえで、「オウム真理教の活動を封じ込めるために全力を尽くすことが責務だと考えている」と話しました。

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