ジェーン・エリオット先生の「茶色い目と青い目の実験授業」

●Jane Elliott 日本語字幕 blue eyes brown eyes
(16分日本語字幕あり)

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エリオット先生は、「ヒトラーがガス室に送り込む人を選別する方法のうちの一つが、目の色だった。そうやって人々をコントロールしてきた」と説明する。

「差別」がシステムとしていかにして巧妙に作られ利用されてきたかを語る。

その後、「青い目」の学生は、裁判所の尋問のように部屋の中心に座らせられる。

「青い目」の学生には、命令口調や高圧的な態度で指示をする。

泣きはじめた「青い目」の学生を見て、エリオット先生は、黒人という理由で不当に殺された人、ゲイという理由で殺された人の例を挙げる。

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私たちは、「自分と違う」という理由だけで、酷いことをする社会を許容している。

私は涙は流せない。社会ではもっと酷いことが日常的に行われている。

それでも「差別の意識があったわけではない」と言い張る。

現実社会では泣いても問題は解決しない。

もし毎日、こういう扱いを受けたらどうか。もし自分の子供がこういう扱いをされたらどうか。

キング牧師は、自分の主張が通らずに撃たれて亡くなった。それだけの危険があなたに迫っているか?

2時間の経験でも泣き、怒った。

人生でずっとこういう経験をし続けている人を考えてみてほしい。

この世界は、こういう扱いが嫌でも逃げ場がない人が大勢いる。

私も本当はこんなやり方をしたくない。

家に帰ると毎回2日は頭痛に襲われる。私が信じていることと全く反対のことをやっている。

ただ、この経験した人の行動が変われば有効なのだ。

もし、このなかの一人だけでも、お互いの違いを認め、行動してくれれば、頭痛になった意味がある。

あなたたちの誰にも苦しんでほしくない。

私たちは他人の特徴や見た目や、中身の違いに関して、自分にとって都合の良いように他人に押し付けてはいけない。

私たちは、一人ひとり全く違うリアリティを生きている。

他人の経験を否定したら、その人のリアリティを否定することになる。

私とあなたの心理は違う。

白人も黒人もラテン系もネイテイブアメリカンもアジア人も、全員が違う心理を持っている。

男女でも違うし、子供と大人でも違う。内面も、外面ほど違う。

私たちにはその『違い』を持つ権利がある。

違いを否定するのではなく、受け入れ、認め、感謝し、自分が持っている違いを大切にする。

この授業が終われば、もう目の色を気にする必要はない。

逆に、社会的に気にせざるを得ない人たちもいる。

この授業をここで終わらせずに、学んだことを続けて、世の中を良くしていくこともできる。

逆に、何もしないという選択もできる。

ジェーン・エリオット先生の「茶色い目と青い目の実験」の授業
ジェーン・エリオット(Jane Elliott)先生の「茶色い目と青い目の実験」の動画。 日本語版字幕を先に見て衝撃を受け、さらに興味を持って英語放映の全編を見て、さらに衝撃だった。学ぶことが多かった。こういう授業をこそ、自分も受けたかった。 ●jane elliott 日本語字幕 blue eyes brown ey...

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NHK特集  青い目 茶色い目 ~教室は目の色でわけられた~   A CLASS DIVIDED
制作 WGBG(アメリカ) 構成 ウィリアム・ピーターズ  45分

<内容紹介>
1968年4月、アメリカのアイオワ州・ライスビル(Riceville)の小学校で人種差別についての実験授業
が行われた。

小学3年生の担任であるジェーン・エリオット先生は、キング牧師の死後、黒人指導者に無神経な質問をする白人の解説者の傲慢な態度を見た。

そして「子どもたちを差別意識というウイルスから守りたい」という思いを持ち、次の日にある実験授業を試みた。

クラスを青い目と茶色い目の子どもに分け、「青い目の子はみんな良い子です。だから5分余計に遊んでもよろしい」「茶色い目の子は水飲み場を使わないこと。茶色い目の子はダメな子です」というように、青い目の人は優れ、茶色い目の人は劣っていると決めて1日を過ごすというものだ。

逆に翌日は茶色い目の人は優れ、青い目の人は劣っているとして生活する、というものだった。

実験の様子はABC放送の「目の色が巻き起こした嵐」と題した映像として残されている。

エリオット先生のこの授業は差別される側の気持ちを実際に体験し、子どもたちの人種差別に対する考えを変えることができた。

そして、もう一つ重要なことが判明した。

実験授業の2週間前と授業をしている2日間、そして授業の2週間後に国語と算数のテストを行った。

こどもたちの点数は優れているとされているときに最高で、劣っているとされている時に最低を示した。

そして、授業後はクラス全体の成績がかなり高くなったという。

2日間の授業で大切なことを学び、その大切なことを学んだという意識が生徒たちに自信を与え、優れていると言われた時の高い得点を維持できるようになったのだった。

エリオット先生は教職を去り、人種差別に対する犯罪がなくなることを願って全米各地の刑務所や企業でこの試みを行っている。

この作品の中にも刑務所で職員に対して行われた講習会の様子が紹介される。

実験授業の主旨を説明せずに目の色によって差別をして講習会を進め、差別された青い目の職員らはその理不尽さ、深い絶望感を感じることになる。

このように、エリオット先生の実験授業は大人にも子どもにも人種差別と真剣に向き合い人種差別を身近なものとして捉えることを可能にした。

<一口感想>
 
小学校3年生が、目の色で優劣をつけた後たった15分で態度に変化がでてきたことに恐ろしさを感じる。

自分は優れているとされ、そして相手が劣っていると決め付つけられたことで「王様のような気分」になって相手を見下すのだ。

これは社会にはびこっている人種問題と同じ構造である。

この実験授業を日本の学校でも行うことは簡単ではないと思うが、実際に痛みを感じる以上に相手を理解する方法はないのではないかと思う。

また、この作品から、人にとって周りから認められることの大切さを感じた、、、

https://shorturl.at/hqAIQ  ジェーン・エリオット

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