「殆どの人間は実のところ自由など求めてはいない。何故なら自由には責任が伴うからである。みんな責任を負うことを恐れているのだ」 （哲学者・フロイトの言葉）
このブログにも、見ず知らずの方から匿名で「誹謗中傷」が届きます。「死ね」「殺す」など、明らかに＜一線を越えた言葉＞も多数、送られてきます。
有名人であるryuchellさんが自ら命を絶ちました。ネット上での誹謗中傷が、引き金になった可能性があります。（自死の真相は分かりません）
私たちには「言論の自由・表現の自由」があります。しかし、言論の自由・表現の自由が認められているからと言って、それを盾に、特定の誰かを＜誹謗中傷し、それを正当化することは許されない＞と筆者は感じています。
上記のフロイトの言葉は、まさに人間の本質を指摘した言葉です。
ヘイトスピーチや、ネット上で誹謗中傷を繰り返す人は、責任を負うことを考える人は、ほとんどいないでしょう。
自分のストレスを身近な人にぶつけるだけでなく、その場その場の世の中の言動に流され、ネット上の誰かが言っているからと言って、何も考えずにそこに乗っかってしまう（加害者になってしまう）というのが、誹謗中傷を繰り返す人に多いのではと感じています。
日本国憲法12条には、「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」と書かれています。
今の状況は、まさに「表現の自由・言論の自由」が一人歩きしていると言えます。
しかし、個人の尊厳を傷つけてまで守られる自由など、どこにあるのでしょうか？
憲法12条の最後「責任を負ふ」という部分が、蔑ろになっている故に、特定の誰かに毒を吐き、ネットで誹謗中傷し、罵倒する人が無くならないのではないでしょうか？