生活保護を受ける人達を支援する団体が建てた『共同墓』が愛媛県松山市にあります。
そこに入るためには5万円が必要…ですが、生活保護費の受給日に1000円ずつ支払っていく彼らは、何だか嬉しそうです。
なぜ『共同墓』に入ることを選んだのか。
そこには様々な人生模様と今を生きる絆がありました。
血縁関係者が同じ墓に入るのがスタンダードとされる今の時代、遺骨の引き取り手がなく無縁化するケースもまた増えています。
国の調べでは全国の自治体で保管される無縁遺骨は約6万柱…背景には高齢の単身世帯の増加や血縁関係の希薄化があります。
さらに墓はあってもどう維持するかなど、様々な課題が出てきています。
安心して人生の終わりを迎えるためには何が必要か…。
『5万円の共同墓』を望む生活保護受給者たちは「何もないけど墓はある」と笑顔を見せます。
墓でつながる人たちの、一つの終活の形を取材し、今後求められる弔いの在り方を考えます。
ナレーター:松浦 宏子(eatアナウンサー) 制作:愛媛朝日テレビ