PTSDの復員日本兵と家族の苦悩

PTSD (心的外傷後ストレス障害)の復員日本兵と家族の苦悩は、記録されなかった戦争のトラウマ。

中国人ほかを殺害したがゆえの苦悩に寄り添うことができてこなかった日本は今、米中代理戦争(台湾有事)の準備に勤しんでいる。

この集会では、旧国府台(こうのだい)陸軍病院(千葉県市川市)で秘密裏に精神疾患日本兵の研究をしていた歴史や、黒井秋夫さん(「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」代表)の父を取り上げたTV番組が上映され、黒井さんのお話しを聞いた。

日時:2023年9月20日13時~15時30分

会場:松戸市常盤平市民センター第一会議室

お話し:黒井秋夫さん(「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」代表)

上映:YBC山形放送制作『でくのぼう~戦争とPTSD~』(2023年5月28日放送:山形向け完全50分版)、NNNドキュメント『でくのぼう~戦争とPTSD~』(2023年8月14日放送:全国向け25分短縮版)、NHK BS1スペシャル『隠された日本兵のトラウマ~陸軍病院8002人の“病床日誌”~)』(2018年11日25日放送)(録画なし)

主催:松戸「沖縄とつながろう!」実行委員会 集会チラシから:

●置き去りにされた復員日本兵のPTSD問題 78年前、アジア太平洋戦争で死を免れて復員した日本兵は830万人余、その20~30%にあたる300万人前後がPTSDで悩まされていたのではないかと推定されています。

PTSDに苦しむ復員日本兵は、自殺、殺人、妻や子どもなどへの発作的暴力、アルコール依存症、無気力などで苦しみ、家族はその被害をまともに受け続け、悲惨な生活が長年にわたって継続されてきました。

この戦争に敗北した時、戦争を強行した支配層も強制されて戦争に総動員されていった圧倒的多数の国民も、この戦争を反省する国民的な論議を巻き起こせませんでした。

そのために、PTSD復員日本兵の苦悩に寄り添えず、社会的に封印されてきたのです。

2018年、この問題を大きく取り上げた活動が始められました。

「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」の発足と2020年5月に会代表の黒井秋夫さん宅の敷地(武蔵村山市内)につくられた「交流館」の存在です。

●いまからでも遅くない!絶対戦争を起こさせない活動の一環として 私たちは、敗戦後のあらゆる分野の平和運動の中で、復員日本兵のPTSD問題が取り上げられ、議論され、具体的な行動ができなかったことはとても残念に思います。

こうした中で、黒井秋夫さんたちのPTSDの実情を把握する取り組みは、新たな非戦運動として大きな意義があると思います。

今回私たちは、「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」代表の黒井秋夫さんをお招きして、DVDの上映と証言を聞く会を開催したいと思います。

PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会のウェブサイト https://www.ptsd-nihonhei.com/

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