早稲田大学@夏・社会人講座「人生の最期」を考える―逝き方は生き方「生まれてきてよかった。幸せだった」と心から言えるために

「人生の最期」を考える―逝き方は生き方 | 中下 大樹 | [公開講座] 早稲田大学エクステンションセンター (waseda.jp)

以下の日程で、早稲田大学社会人講座を開催します。どなたでも参加できます。

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講師 

中下 大樹(真宗大谷派僧侶、社会福祉士、精神保健福祉士、労働者協同組合「結の会」代表理事)
小松 由佳(フォトグラファー、登山家)

曜日木曜日
時間15:05~16:35
日程全4回 ・08月03日 ~ 09月07日
(日程詳細)
08/03, 08/24, 08/31, 09/07

目標

私たちは、何故、この世に生まれてきたのでしょうか?

そして、今、何のために生きているのでしょうか?

それら、究極的な問いは、「死」の問題抜きには語れません。

人は遅かれ早かれ、必ず「死」を迎えます。誰もが避けることが出来ない「死」の問題ですが、その問題を、家族や友人達と正面から語り合うことは、まだまだ難しい現状があります。

だからこそ、この講座では、ホスピスで数百名の死を看取り、二千件以上の葬送支援の現場、東北の被災地支援など、講師が実際に経験した「生と死」の現場の話を解説しつつ、普段語ることが難しい「死」の問題を、受講生の皆様と正面から見つめ、共に語り合いたいと思います。

「死」を見つめることは、「生」をより深く考えることに繋がります。

講座を通じ、自身の生き方を見つめ、安心して悩み、正々堂々と生きていく覚悟を養いつつ、人間存在そのものを正面から根源的に問うことを目標とします。

講義概要

2025年問題を持ち出すまでもなく、日本社会は今後急速な「多死社会」を迎えます。

しかし、私たち一人一人は、確固たる死生観を持っているのでしょうか?この講座では、緩和ケア病棟(ホスピス)での末期医療、認知症、成年後見制度、尊厳死、孤立死、相続対策、葬儀・墓を巡る諸問題等、講師が経験した死の臨床現場での話を、ゲストスピーカーの話も交えつつ、解説していきます。

その上で、人が生きる事、死ぬ事を肯定的に捉え、現代の多死社会への理解を深めます。

死から目を背けず、各人がどのように死を迎え、自分らしい生を全うするかを真剣に考える事で、死生観を養い、よりよい「生」を考えるきっかけとなるような講義を実施します。

各回の講義予定

日程講座内容
108/038000mで見た<生と死>世界第二の高峰K2(8611m)でのビバーク(不時露営)の経験から考える
ゲストスピーカー:ドキュメンタリーフォトグラファー小松由佳さん
208/24生と死の現場(末期医療・葬送支援・被災地)からの報告末期医療・葬儀や墓・被災地等、二千人以上の死を見てきた講師の体験をもとに、「生と死」の現場からの報告。
308/31労働者協同組合「結の会」の実践報告労働者協同組合「結の会」に寄せられた相談、日々の活動を紹介しつつ、日本社会が直面している「多死社会」に対し、どのように立ち向かうべきか?考察します。
409/07逝き方は生き方〜生まれてきて良かったと思える人生とは〜「死」を考えることは、「生」を考えること。受講生の皆様と共に、死生観について語り合います。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆講師が一方的に話すだけの講座ではありません。受講生の皆様と顔の見える関係を目指すと共に、感染症対策を行いつつ、可能な限り、語り合うことを重視します。しかし、発言することが苦手な方は、他の受講生の皆様のお話を聞いていただくだけでも結構です。他の受講生の方の話を丁寧に聞くだけでも、学べることがたくさんあると考えております。老若男女問わず、どなたでも受講できます。


◆各回講義内容・ゲストスピーカー及びゲストスピーカーの講義日は変更となる場合がございます。

講師紹介

中下 大樹

真宗大谷派僧侶、社会福祉士、精神保健福祉士、労働者協同組合「結の会」代表理事。大学院でターミナルケアを学んだ後、真宗大谷派(浄土真宗)僧侶となる。その後、緩和ケア病棟(ホスピス)にて末期がん患者数百名の看取りに従事。病院退職後は、大学で教鞭を執りつつ、僧侶・葬儀社スタッフとして、二千人以上の生活困窮者を中心に葬送支援を実施。その他、東北の被災地支援、孤独死・貧困・自殺対策、市民後見人などの活動も行っている。


著書は、ホスピスや被災地の報告『悲しむ力』(朝日新聞出版)、『あなたならどうする 孤立死』(三省堂)、『死ぬ時に後悔しないために、今日から大切にしたいこと』(すばる舎)、『何があっても生きる〜孤立・貧困・自死の連鎖を断つ〜』(佼成出版社)など他多数。

小松 由佳

フォトグラファー、登山家

1982年秋田県生まれ。山に魅せられ、2006年、世界第二の高峰K2(8611m / パキスタン)に日本人女性として初めて登頂。植村直己冒険賞受賞。次第に風土に生きる人間の暮らしに惹かれ、草原や沙漠を旅しながらフォトグラファーを志す。2012年からシリア内戦・難民をテーマに撮影。著書に『人間の土地へ』(集英社インターナショナル)など。2021年、山本美香記念国際ジャーナリスト賞受賞。

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