早稲田大学・夏の社会人講座申し込み開始「人生の最期」を考える―逝き方は生き方「生まれてきてよかった。幸せだった」と人生の最期に、心から言えるために

毎年恒例の講義が、今年も始まります。

2025年夏、早稲田大学社会人講座「人生の最期を考える~逝き方は生き方~」の一般申し込みが始まりました。定員に達したら締め切りますので、お早めにどうぞ。

日程は、2025年の7/31, 08/21, 08/28, 09/04の四回。

時間は全て15時5分より、場所は、JR中野駅前にある早稲田大学中野校舎です。

申し込みや詳細は↓どなたでも参加可能ですので、どうぞ。

「人生の最期」を考える―逝き方は生き方 | 中下 大樹 | [公開講座] 早稲田大学エクステンションセンター

曜日木曜日
時間15:05~16:35
日程全4回 ・07月31日 ~ 09月04日
(日程詳細)
07/31, 08/21, 08/28, 09/04

目標

・2025年問題、多死社会の問題、3000人の死に立ち会って見えてきた現実を知る
・死生観・人生観を養う
・安楽死と尊厳死について考える
・宗教(主に仏教)的な視点も踏まえ、生と死の問題について皆で議論する

講義概要

2025年問題を持ち出すまでもなく、日本社会は今後急速な「多死社会」を迎えます。

しかし、私たち一人一人は、確固たる死生観を持っているのでしょうか?

誰もが避けることが出来ない「死」の問題ですが、その問題を、家族や友人達と正面から語り合うことは、まだまだ難しい現状があります。

だからこそ、この講座では、宗教者としてホスピス(緩和ケア病棟)で多くの方の死を看取り、3000件以上の葬送支援、東北や能登の被災地支援など、講師が実際に経験した「生と死」の現場の話を具体例を挙げつつ、解説していきます。

その上で、人が生きる事、死ぬ事を肯定的に捉え、現代の多死社会への理解を深め、自らの死生観・人生観を養います。

各回の講義予定

日程講座内容
107/31生と死の現場(末期医療・葬送支援・被災地)からの報告末期医療・葬儀や墓・被災地等、3000人以上の死を見てきた講師の体験をもとに、人間の「生と死」の現場からの報告。
208/21死生観を深めるワークを開催「死」について気軽に話し合う「デスカフェ」のような形式で、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)=「人生会議」などの問題について語り合います。
308/28問題について考える安楽死問題について、事例を交えながら、皆で議論します。賛成反対という二項対立を越えて、答えのない問いに向き合うことを通じて、人がよりよく生きることについて考察します。
409/04逝き方は生き方〜生まれてきて良かったと思える人生とは〜「死」を考えることは、「生」を考えること。受講生の皆様と共に、それぞれの死生観について語り合います。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆講師が一方的に話すだけの講座ではありません。受講生の皆様と顔の見える関係を目指すと共に、感染症対策を行いつつ、可能な限り、語り合うことを重視します。しかし、発言することが苦手な方は、他の受講生の皆様のお話を聞いていただくだけでも結構です。他の受講生の方の話を丁寧に聞くだけでも、学べることがたくさんあると考えております。

◆この講座では、安楽死問題について議論します。可能ならば、受講前に安楽死関連の本を読んで頂ければ幸いです。

◆老若男女問わず、人間の<生と死>の問題に関心がある方ならば、どなたでも参加できます。

講師紹介

中下 大樹   真宗大谷派僧侶、社会福祉士・精神保健福祉士

       労働者協同組合「ワーカーズ葬祭&後見サポートセンター結の会」代表理事

大学院でターミナルケアを学んだ後、真宗大谷派(浄土真宗)僧侶となる。

その後、緩和ケア病棟(ホスピス)にて末期がん患者数百名の看取りに従事。病院退職後は、大学で教鞭を執りつつ、僧侶・葬儀社スタッフ、社会福祉士・精神保健福祉士として、多くの生活困窮者の葬送支援を実施。その他、東北の被災地支援、孤独死・貧困・自殺対策、成年後見人等の活動も行っている。

著書は、ホスピスや被災地の報告『悲しむ力』(朝日新聞出版)、『あなたならどうする 孤立死』(三省堂)、『死ぬ時に後悔しないために、今日から大切にしたいこと』(すばる舎)、『何があっても生きる〜孤立・貧困・自死の連鎖を断つ〜』(佼成出版社)など他多数。

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