未だ利用者に説明はなく…札幌で経営破綻の「納骨堂」 運営法人の代表らが詐欺の疑いで書類送検

札幌市で納骨堂を運営していた宗教法人が、事実上経営破綻していたにもかかわらず、利用者と契約を結んでおよそ200万円をだまし取ったとして代表ら3人が書類送検されました。

■書類送検された宗教法人「白鳳寺」の代表: 「わたくし、逃げたりなんだりするのではなくここなんとか、なんとかやっていきたいものですから外勤の時間をいただきたいと思います」。

おととし10月、このように話した後、忽然と姿を消した宗教法人「白鳳寺」の代表。

副住職を務めていた代表の息子と元職員とともに、詐欺の疑いで書類送検されたことが捜査関係者などへの取材で分かりました。

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宗教法人「白鳳寺」が運営していた札幌・東区の納骨堂「御霊堂元町」。

「安心の永代供養」と「地下鉄駅・徒歩6分の利便性」を売りに客を集めていました。

納骨壇の使用権を大きさによって30万円から250万円で販売し773の家族が契約。

しかし経営はうまくいかず、およそ3億円の借金を抱え、事実上、経営破綻状態に陥っていました。

おととし7月、「御霊堂元町」の土地と建物は債権者により競売にかけられ、翌8月、およそ1億500万円で札幌の不動産会社が落札しました。

にもかかわらず、代表ら3人は納骨堂がほかの手に移る可能性を知っていたにも関わらず納骨壇の販売を続け、札幌に住む女性ら2人と納骨壇の契約をし、「永代供養料」としておよそ200万円をだましとった疑いがもたれています。

代表は行方をくらます直前、HTBの取材にこのように話していました。

■本吉智彦記者: Q競売以降の販売は詐欺だという人もいるがどのように受け止めますか?

■書類送検された宗教法人「白鳳寺」の代表: 「いや、わたしは騙すつもりで売ったという、認識は全くありません。」 利用者が遺骨を引き取るよう告げられたのはおととし10月。 突然の知らせでした。

■利用者: 「まさかこういうことになると思っていないし、お父さんは『こういう納骨堂がいいな』って言っていました。」

■(説明会※去年10月21日)利用者: 「普通じゃないですよねこれ、バカにしていますよねバカにしていますよね」

■代表: 「いえ、バカにするつもりはございません」

■利用者: 「バカにしているんです」 代表が利用者に説明を行った4日後。

■利用者ら: 「しまっている…」 多くの遺骨を残したまま、代表は忽然と姿を消しました。

あれから1年7カ月、いまだに利用者の前には姿を現していません。

両親と祖父母の4人分の遺骨を納めていた札幌・東区の男性。 引き取った遺骨はいまも自宅に置かれたままです。

■遺骨を預けていた男性: 「本人にしっかり聞き取りを行って本人の口からどのようなことで、事に至ったかということをはっきり調べていただきたいと思う/どうしてこのようなことを起こしたのかは聞いても仕方ないと思うので、利用者である私たちとお骨の方々に対するお詫びの言葉を聞きたい・・・・・」

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