【6/9開催】シリア人作家講演会「シリアの文学と女性作家」(於:大阪大学)

大阪大学 シリア人作家講演会「シリアの文学と女性作家」

来る6月9日(日)、大阪大学箕面キャンパスにシリア人小説家のサマル・ヤズベク氏をお招きし、大講義室(1F)において、下記の通り、講演会「シリアの文学と女性作家―小説『歩き娘』を入口に」を実施いたします。

講演趣旨:

『無の国の門―引き裂かれた祖国シリアへの旅』(白水社 2020年)に続き、邦訳2作目の小説『歩き娘―シリア・2013年』(白水社2024年)の刊行を記念して、現代シリアを代表する女性作家サマル・ヤズベクさんにご登壇いただき、シリアにおける文学と女性作家、革命と戦争、女性の自由と自立のためのさまざまな社会活動の経験について、お話しいただきます。

アラブ文学だけでなく、シリア問題や難民問題に関心のある学生や市民の方々にもお越しいただき、現地の知識人との直接的な交流の時間をもてればと願います。


日時:2024年6月9日(日) 15:00-17:00

場所:大阪大学箕面キャンパス・外国学研究講義棟「大講義室」(1F)
https://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/top#8um6f

※入場無料・事前申込不要

講演者:サマル・ヤズベクさん(小説家)

司会:福田義昭(大阪大学)

通訳:岡崎弘樹(亜細亜大学)

内容:
14:40 開場
15:00 開会の挨拶(福田義昭)
15:05-15:15 新刊の紹介(柳谷あゆみ)
15:15-16:10 サマル・ヤズベクさんの講演
「シリアの文学と女性作家―小説『歩き娘』を入口に」
16:15-17:00 質疑応答


<サマル・ヤズベクさんの略歴>

1970年、シリア・ラタキア県ジャブラ生まれ。99年、短篇集『秋の花束』を刊行、文筆生活に入る。アサド大統領と同じくイスラーム教アラウィー派の一族の出身でありながら、2011年以降、一貫して反アサド政権の立場をとり、逮捕・拘束を経て同年夏にシリアを脱出。小説家、シナリオライター、編集者、ジャーナリストとして活躍する一方、女性を支援するNPO団体を設立。

2009年、39歳以下の優れたアラブ作家「ベイルート39」の一人に選ばれる。2011年に始まったシリア蜂起の最初の四か月の日記に基づく長篇小説『交戦』を2012年に刊行。英訳は同年の国際ペンクラブのピンター文学賞「勇気ある国際的作家」を受賞した。

2015年に『無の国の門』(白水社)を刊行。20か国で翻訳され、仏訳は2016年度フランス最優秀外国文学賞(エッセイ部門)を受賞した。2017年に本書を刊行、12か国で翻訳され、仏訳は2018年度フェミナ賞(外国小説部門)最終候補作、英訳は2021年度全米図書賞(翻訳部門)の最終候補作に選ばれた。最新作は2021年の『風の立つ場所』。パリ在住。

お問い合わせ先: okazaki_hiroki★asia-u.ac.jp ※★は@に変更してください。

新刊案内: https://www.hakusuisha.co.jp/book/b646774.html


主催:科研費若手研究「近現代アラブ思想・文学における「共存」構想とその実践」(研究代表者:岡崎弘樹)/科研費基盤研究(A)「トランスナショナル時代の人間と「祖国」の関係性をめぐる人文学的、領域横断的研究」(研究代表者:岡真理)/科研費基盤研究(C)「近現代アラブ文学における地理的世界表象に関する基礎研究」(研究代表者:福田義昭)

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