「大衆は目に見える世界の現実を信ぜず、自分たちのコントロールの可能な経験を頼りとせず、自分の五感を信用していない」ハンナ・アーレント

大衆は目に見える世界の現実を信ぜず、自分たちのコントロールの可能な経験を頼りとせず、自分の五感を信用していない。

それゆえに、彼らにはある種の想像力が発達していて、いかにも宇宙的な意味と首尾一貫性を持つように見えるものなら何にでも動かされる。

事実というものは大衆を説得する力を失ってしまったから、偽りの事実ですら、彼らには何の印象も与えない。

大衆を動かし得るのは、彼らを包み込んでくれると約束する、勝手に拵(こしら)え上げた統一的体系の首尾一貫性だけである。

ハンナ・アーレント

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