武蔵野市地域医療連携フォーラム「地域で支える終末期医療」が、令和5年4月15日(土) 午後2時~4時30分、武蔵野公会堂ホールにて開催されました。会場はほぼ満席(写真)。
「人生の最終段階における在宅支援診療所の役割」というタイトルで講演された、たんぽぽクリニックの井上先生のお話が印象的でした。
「在宅で療養中、不測の事態が起きた時、どうしますか?多くの人は、何とかして病院受診する・救急車を呼ぶと答えます。しかし、救急車で搬送されたとして、不幸にして助からなかった場合、どうなるでしょうか?
多くの場合、病院から警察に連絡が行き、<検視>という作業が必要になります。警察署の暗い殺風景な検視室に連れていかれ、大勢の警察官の前で、裸体をさらすことになってしまいます。おまけに急変した場所にも警察が来て、捜査されます。人生の最期に、これはあまりに悲しすぎる・・・と私は思います。
こういったことを避けるためにも、普段から<もしもの時>のことを、しっかり話し合い、かかりつけ医を選定し、健康診断も受け、将来、起こりうることに対して備えることが必要です。通院困難な状況であれば、在宅支援診療所を使ってください。24時間365日の体制を整えて、お待ちしております」
上記の井上先生の投げかけは、表現こそ違えど、このブログでも繰り返し投げかけていたことと同じです。
筆者は、何百件と、警察案件のご遺体に接しています。警察署の遺体安置所に行く度、全裸で横たわる遺体に接するたび、やりきれない気持ちになります。
人は急には、変われません。普段できないことは、<いざ>と言うときに、出来ません。
多くの看取りや、災害支援の現場を経験して、深くそう思います。
ですから、<検視>という悲しいことになる前に、自分の最期のことは、自分で出来る限り、考えておくことは、大事なことと思います。
<おひとり様>であっても、それは同じです。だれにも相談できる人がないのならば、是非、私ども労働者協同組合「結の会」へご相談ください。あなたの力になれます。
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